株式投資のメモ

株式投資のリサーチをしていて発見したことをコラムにしています。IRイベントや個別銘柄の個人的レポートなど。頭の整理を兼ねたメモです。※個人の感想です。ケアレスミス多め

電子マンガ関連、有力銘柄?IPOしたてのLink-U(4446)を調べてみた

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TwitterのTLでこちらのツイートを見かけたので、先週IPOしたばかりのLink-Uを調べてみました。

Link-Uは、前回の決算シーズンに、マンガ村が無くなった影響もあって軒並み好決算を叩き出して盛り上がった電子書籍関連銘柄です。

 

このときは、Amazia(4424)のフリーミアムモデルに注目し、決算直後に入ったところまでは正解だったのですが…。

株価6,000円で、発表済みの5年後成長率まで織り込んでるなあ…」と思いつつ。打診だけですぐ爆上げしてしまったこともあって、なかなか手放せず、結局、薄利撤退したのは苦い思い出です。

 

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Link-U 成長可能性に関する説明資料

ハナシは戻って、直近IPOのLink-Uです。

Link-U(4446)IPO株価条件
公募価格: 2,820円
初値  : 5,760円 (公募価格比+2,940円 +104.3%)
主幹事 : SMBC日興証券、(副幹事)SBI証券
 

現在の株価について

先週末(7/19)時点で、 時価総額が224億円(今期経常利益会社予想:378百万)。ピークの半額になったアメイジアが同111億円(今期経常利益会社予想:283百万)です。

ビジネスモデルも違うので、正確には比べられないのですが、便宜上のおおざっぱな目安にはちょうどいいでしょう。

 

上場してまだ2日ですから、とうぜん過熱感はあるものの、人気テーマという意味ではいい感じの位置といってもよさそうです。もちろん、週明けもまだまだ激い値動きが続くんでしょうね。当分の間は、絶対に触りません()。

 

決算について

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Link-U公式サイト 業績ハイライト

直近の2018年7月期決算が落ち込んでいますが、これは漫画村の影響でしょうか。さらに今期売上は、10億を超える予想となっています。Link-Uは7月決算なので、これはかなり正しい数字とみられます。営業利益も約4億円と、倍近い伸びとなるようです。

 

参考:当社決算情報等のお知らせ(2019年7月18日)

 

ビジネスモデルについて

アプリの企画から制作・運営を担当するレベニューシェア(BtoBtoC)と、サーバプラットフォームを提供する月額サブスクリプション(BtoB)という、2つの収益モデルがあるようです。

 

運営アプリは、小学館の「マンガワン」、集英社の「マンガプラス」「マンガMee」、スクウェア・エニックスの「マンガアップ」、白泉社の「マンガPark」など蒼々たる顔ぶれです。

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Link-U公式サイト プロダクト

なにより、コンテンツを握っている出版社直営のアプリを担当していることが、他の電子書籍関連銘柄と比較して強い点といえそうです。

 

強みとリスクについて

AIがどう関係しているのかなと思ったら、こんなことが可能なんですね。画像データは、デバイスの質が上がれば、古いものはどんどん画質が悪く表示されてしまうので、これはちょっとすごいです。さらに、デバイスの質に合わせて自動で調整もされるのだとか。

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Link-U 成長可能性に関する説明資料

運用サイトが多いものの、ほとんどが電子マンガです。他に適応できそうなジャンルはないのでしょうか。海外進出や自社メディアの立ち上げを予定していますが、マンガだけでは今後の成長性に不安があります。

もうひとつ、Link-Uのプラットフォームに最適なジャンルが見つかると将来も楽しみですね。

 

参考:成長可能性に関する説明資料(2019年7月18日)