株式投資のメモ

株式投資のリサーチをしていて発見したことをコラムにしています。IRイベントや個別銘柄の個人的レポートなど。頭の整理を兼ねたメモです。※個人の感想です。ケアレスミス多め

ログリー(6579)のほかに、グーグルのcookie廃止で影響を受ける銘柄を考えてみた

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グーグルが2年以内にサードパーティcookieを段階的に廃止すると発表したニュースが話題になっています。このニュースによって、株式投資まわりでどんな影響がでそうなのかを考えてみました。サクッと書いたので、WEB周りにまったく詳しくない人向けの内容となっています!

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google

わからない人に向けていろいろ解説できるほどわたしも詳しくはないので、さっさと結論に入りましょう。まず、サードパーティcookieが何に使われているかというと、ターゲティング広告です。

 

実際、ニュースの直後には、cookieを使用しない技術を発表していたログリー(6579)の株価が急上昇しました。

corp.logly.co.jp

これね、でも、このときに改めてサクッと読んだんだけど…この後の10月時点でPR TIMESに出してた記事によると、まだ男女の区別しかつかないんだよね。もちろん、2年の間に進化するんでしょうが。精度もわからないしね。

 

現状は、はっきりいってcookieの変わりになる代物とはまったく言えない状況です。広告配信会社はもろに影響を受けるので対策必至だけども、ジーニー(6562)とかもそうですね。

 

次に大きな影響を受けそうなのが、広告収入を主体としているWEBメディアです。メディアの広告収入がおおきいところだと、以前もグーグル問題で大きく業績を下げたGunosy(6047)とか、ほかにはITM(2148)になるかな?(ITMは以前のグーグル問題の時に見てなかったのでどうなんだろ)

 

他にも、サイバーAとか求人広告系なんかもいっぱいあるので省略。イオレ(2334)の運用広告はいきなりのピンチ!でも逆に、従来のほうは影響を受けないでしょうね。

同様に、影響を抑えられるのは会費とってサブスクにしてるメディア。あと、漫画アプリなんかのアプリ経由の広告は、そもそもchrome使ってないのでまったく影響ないでしょうね。

 

しかし、WEB広告の予算が減るわけではないのです。集客効果が下がったら翌年減るかもしれないけど…。そもそもWEB広告は表示やクリック単位で予算を消化していくので、使い切れない予算がでる可能性。それがどこに振り分けられるのか…

これについては、25日(土)にフルスピード(2159)の会社説明会を聞く機会があったのですが、こちらの社長も「WEB広告の予算がなくなるわけではないので、どこかに振り分けられるだろうという思いでやっていく」というわたしと同様の見解をおっしゃっていました。まあ、そうりゃそうですよね。

 

まず一つ、記事広告です。この場合は結局WEBメディアに落ちることになります。もうひとつ、SNS広告です。ただし、これは集客効果が落ちてから、2年後以降に考えられる可能性のほうが高いのかなあ…。そもそもグーグルの対応が段階的なので、WEB広告の効果が落ちたら段階的にスライドするという可能性もあるかな?(もやもや)

 

ただし、グーグルも広告収入で生計を立てている会社です。広告収入を完全にシャットダウンするような方向性に進むことは考えられません。2年の間に何かしらの対策をしてくると考えられます(これも、フルスピード社長もおっしゃってました)。

 

そういえば、最近株価折り返してるインティメートM(7072)のIRに問い合わせをしてみたのですが、「影響無いように頑張る(意訳)」という回答でした。そりゃそうだよね…2年後だし、段階的だし、どうしてくるかまったく動きが読めないしね。

 

あと、もう一つ。これはわたしは知らなかったのですが、サードパーティcookieはアフィリエイトの判定にも使用されているのだそうですね。フルスピードの社長はこちらについての懸念に言及されていましたが…グーグルの発表読んだイメージ、これにほんとに影響あるのかなあ?というか、あるのだろうけど、こちらは明確に対策される気がする。

というか、アフィ会社がファーストパーティcookieで対策打てないものなの?技術的な話しはよくわかりませんが…と思いました。

 

ただ、これまで同様にグーグルは段階で対応してくるうえに、事前の準備をするヒマはありません。その間、一番影響を受けるのは間違いなくWEBメディアなのではないでしょうか。