いきなりステーキの救世主？エスフーズ（2292）とペッパーFSの関係を調べてみた

前回の幸楽苑の記事でも登場したペッパーフードサービス（3053）ですが、2017年までの株価の盛り上がりはすごかったですよね。そんなペッパーFSも、09年の食中毒をきっかけに業績は地に落ち、取引先にも見捨てられ…そんななかで手を差し伸べたのがエスフーズ（2292）だったといいます。

www.tiokwnk.work

当時すでに株式投資をしていた諸先輩がたは、よくご存じのことかもしれません。わたしは前回も登場した、「＜ロードサイドのハイエナ＞井戸実のブラックメルマガ」（毎週水曜発行）で知りました！

エスフーズといえば、「こてっちゃん」。ですが、メイン事業は食肉の製造卸です。

いきなり話しが逸れますが、そのエスフーズが吉野家HDと…というのをどこかで見かけて、「エスフーズ調べよう！」と思ったものの・・・冷食の共同開発はでてくるけど、これも特に最近のものでもないし、なんだったんだろう？知っている方が射たらこっそり教えてくださいね！

販売先のひとつ（四季報未掲載）ではあるかもしれませんけどね。

↓ちなみに共同開発商品は、こんなの

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エスフーズの最近の業績について

直近の業績は、売上は比較的堅調なものの、利益はあまり芳しくありません。

短信を読んでも、特に何も書いてなく…BtoB向けの事業が中心だし、ちょっと詳細を把握＆推測しづらいのが難点ですね。

PLの数字を計算してみると、売上比で1％ほど原価が上がっていました。利益率が低いので、それだけで十分な影響を受けそうです…。肉はアメリカから仕入れているようなので、今回の日米貿易交渉で利益は徐々に改善するかもしれませんね！

それはともかく、今回わたしが注目した点は別のところにあります。冒頭にでてきた、ペッパーFSとの関係性です。

有料メルマガなので引用掲載は避けようと思ったのですが、同じ飲食店業界の経営者の立場からみた、エスフーズ社長に対する印象が表現されたこちらだけ。

金融機関も取引先も当時のペッパーフード社を見限った中、エスフーズの村上社長だけが救いの手を差し伸べました。

出典：＜ロードサイドのハイエナ＞井戸実のブラックメルマガ

メルマガの内容を裏付けする資料を探してみたのですが、なかなかなことが起きていますね…。井戸さんが記載していた2013年頃にないので、アタマから順番にみていくと、出てきました！うわー、ここ絶対、株価乱高下してるはず。それはもう、確認ないけど。株クラはTwitter大喜利に励み、全力二階建て掲載を狙うネタまちがいなしです。

ペッパーFSに、いったい何が起きたのか

当初の予定では、6,240株（発行価格45,115円）の増資のうち、エスフーズが引き受けるのは110株程度となっていました。ところが、そのほとんどを引き受けるはずだったMAJ バリューアップ１号投資事業有限責任組合が払い込みをしなかったというのです。その後、その不足した増資分を引き受けたのがエスフーズでした。合計で約2億程度。

この2億の出資がいくらになったかの計算は、めんどうなのでしませんが…単純に2010年頃の株価から現値でも20倍です。一時は100倍になっています…（）

≪資料≫

第三者割当により発行される株式の募集に関するお知らせ（2010年1月27日）

（経過）第三者割当による新株式発行の一部失権に関するお知らせ（2010年2月26日）

第三者割当により発行される第１回新株予約権の募集に関するお知らせ（2010年7月30日）

この出資以降、ペッパーFSの業績は徐々に回復。グラフではみづらいですが、数字でみると翌期にはすでに回復基調となっています。さらに13年12月に初出店を果たした「いきなり！ステーキ」がヒット、アメリカ進出などを経て大きな成長を遂げることとなりました。

そして今期…のことは、ここでは関係ないので触れないでおきましょう( ˘͈ ᵕ ˘͈ )♡